禁煙1年を経過して
今夜、椎名林檎がかかっている。
1年前、禁煙の辛さを紛らわそうと、林檎のCDに合わせて叫ぶように歌ったのをリアルに思い出す。
喫煙というのは、私にとって、心の中に黒く固まった部分を、打ち砕こうとしたりえぐろうとしたり、そういうささやかな抵抗だったと思う。
他の人のことはわからないけれど、もしかして、喫煙するにしろ、音楽を聴くにしろ、お酒を飲むにしろ、いろいろな場面で無意識のうちに、みんなこの心の中の黒く固まった部分を打ち砕こうとする、ささやかな抵抗をしているのではないだろうか、と思う。
そういうささやかな抵抗を私はなんだか無性にいじらしく思う。そういう人間らしい弱さがいじらしくてたまらない。
だから最近、タバコが悪いかどうかは別として(もちろん体に害があることは明らかだが)、喫煙者のそういうささやかな抵抗を否定する気にはなれなくなった。
みんな必死なんだ。
私も必死にタバコを吸って、それで必死にタバコをやめたんだ。
林檎を聴いているとこういうとりとめもない感傷が湧いてくる。
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